耐久性の高いコーキング材の一つです。硬化後はゴム弾力性を持ち、クラック補修や目地の補修に使用されます。ただし、紫外線に弱いので露出目地やガラス廻りには使用できません。
ウレタンは紫外線に弱く、充填しそのままの状態ですと、劣化しホコリを吸い付けてしまい汚れやすいため、塗膜で被せる場合に使用します。
ノンブリードタイプのものもあり、塗装後の汚染が少ないといえます。また、アルコールと反応すると硬化不良が発生するので、アルコール類を発散させる材料やシリコン系コーキング材との同時使用は不可です。.
あらかじめ上に塗料を塗る事が決まっていれば変成シリコンよりウレタンを選択した方がよい。
ウレタンの主な使用場所
・一般建築物の内外装の目地、サッシ廻りなど(充填後、塗装が必要)
・モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地など(充填後、塗装が必要)
・ウレタン防水などの端末シールや下地処理
メリット
・耐久性が非常に高い
・上に塗料が濡れる
・変成シリコンに比べると比較的価格は安い
・上に塗装後、汚染がすくない
デメリット
・紫外線に弱く露出できない(充填後、塗装が必要)
・充填後コーキング材が痩せる
硬化すると弾性体になり湿った箇所にも使用可能です。主に新築時のALCのパネル目地などに使用されますが、耐久性がありません。塗装可能ですが、リフォーム等ではほとんど使われません。
[アクリル] アクリルの主な使用場所
・モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地など
・ALCのパネル目地など
メリット
・上に塗料が塗れる
・湿った箇所でも施工可能
デメリット
・耐久性が少ない
・充填後、コーキング材が痩せる
・ニーズが少ない
[ポリサルファイド]
耐熱性は変成シリコーン系程ではないがよく、表面にゴミ、ほこりが付きにくい特性があ
ります。一方柔軟性があまり無くムーブメントの大きい金属類への使用には適さない材料です。
また、仕上げ材により塗料を変色・軟化させることがあるため、表面に塗装する場合には、汚染防止処理を行う必要があります。
ポリサルファイドの主な使用場所
・一般建築物の外装のタイル目地、サッシ廻りなど
・カーテンウォールや石目地等
メリット
・耐久性が良い
・表面にゴミ、ほこりが付きにくい
デメリット
・上に塗料を塗ると変色、軟化させる場合がある
・建物の追従性に弱い
・匂いが臭い
この様に色々な種類があり、種類ごとに使う用途も変わってきます。
ですのでコーキングならなんでもいいわけではありませんので、使用する際はじゅうぶんに気を付けて選びましょう。
さらに1液タイプや、硬化剤と混ぜて使う2液タイプもあり、その中でもカートリッジタイプなどもあります。
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